閃光のハサウェイ感想

悲劇を見に行ったつもりだった。物語の結末は知っている。ガンダムの物語の一つ、ハサウェイ・ノアの物語。

延期に延期が重なっていた閃光のハサウェイが本日公開です。さっそく鑑賞してきました。監督は新機動戦記ガンダムWのキャラクターデザイン担当である村瀬修功氏です。声優陣は逆襲のシャアから変わっています。映画は面白かったです。非常に綺麗な映像が観られました。劇場の大きなスクリーンで描かれたダバオの景色やシャトルの内装、MSのコックピットのUI、ちょっとした書類やニューズの文字など、細かいところも描き込まれていてとても密度の大きい、中身のぎっしり詰まった映像作品です。ミサイルやビームライフルの音も良かったです。

原作の小説は富野由悠季氏によって僕が生まれた頃に書かれたものです。すでに30年以上が経過しているものです。映像化された理由はUC、NTと宇宙世紀を描いたアニメがあり、その流れのようです。原作を読んだのがもう十数年も前なので、内容をあまり覚えてません。ただ、結末だけは記憶にあります。今作は物語の終わりまで描いてませんが、その結末がどう描かれるかは今からとても気になっています。

連邦政府高官が載ったシャトルがマフティーを名乗る武装集団に襲撃されるところから物語が始まります。そこにハサウェイ、ギギ、ケネスが乗り合わせ、ハサウェイとケネスが事態に対応します。そして、シャトルがダバオに緊急着陸します。そこから3人の関係が描かれていきます。第一部となる今作ではΞガンダムとペーネロペーの接触から初戦闘までが描かれていました。

メカニックはギャルセゾン、メッサー、グスタフ・カール、ペーネロペー、そしてΞガンダムなどが出てきていました。CGで表現されているMSもかっこよかったです。戦闘シーンではメッサーがかなり頑張ってたのでまだ観てない方はぜひ注目してみて下さい。MSは映像化するにあたってCGモデルを起こして、線を減らしてアニメにしてるようです。戦闘シーンがメインというよりは、ハサウェイ、ケネス、それにギギの関係がどう進展するかという方にウェイトがある作品だと思うのですが、やはり綺麗な映像でMSが観られるというのは大きな魅力です。パンフにもガンダム2機の資料が載ってるのでぜひご確認下さい。MS以外のメカ描写、たとえばSFSもよかったです。

背景も美しいし、細部にも気を抜かない、かなり情報量の多い映像でした。映像の綺麗さ、緻密さ、そして音響は凄く良いです。パンフが大きくてΞガンダムのイラストが印象的です。次回も期待です。次回の映画までに原作小説を読み返します。文庫にするか新装版にするか悩みますね。

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